
⑤登熟度等(人的なもの)は、米の作り手である生産者個々の管理や判断を指します。例えば、栽培方法では堆肥を田んぼに入れるかとか、元肥(田植え時に使う肥料)の量も各個人違います。
エコファームなんごうの米の契約栽培では、いくつか決めていることがあります。除草剤を使用しない医食同源コシヒカリについては、
(1)種もみは最低数量(一箱2キロ=写真左)、田植え時の株間を広く取る。これは風通しをよくして、下葉にもよく日光が当たるようにして、病気を防ぎ、生育をよくすることと、しっかりした株をつくり、倒れにくい稲にするという目的があります。
(2)元肥は10アールあたり3キロ以内(病気予防:足りない分は追肥でまかないます)
(3)堆肥を入れる田んぼに有機肥料のみで栽培する。
(4)機械除草で除草し、除草剤は使用しない。
(5)光合成促進に万田31号(写真右)を使用し、登熟度80%を達成してから収穫する。
などの各段階における取り決めがあります。昨年は(5)の登熟度80%が達成できませんでした。
登熟度とは、実を結んだ米がちゃんと熟れたかどうかを示す基準のことをいいます。例えば今話題の宮崎マンゴーは『完熟』ですよね。つまり登熟度約100%です。
米は100%ではないの?と言われると100%はあまりありません。逆に100%になるとやや味が落ちる場合があります。米は実を結ぶと最初青くなり(青米)、徐々に黄色みを帯びてきます。籾殻付の状態で黄金色、玄米段階で黄土色という米の割合が85%以上から90%位が一番味もいいのではないでしょうか?生きた青米(しっかり粒になったもの)が一割程度入ったものの方が風味もよくおいしい感じがします。
早期米コシヒカリが評判を落とした原因には、この登熟度不足があります。買い手との契約等により、早く出荷するために登熟度を無視したいわゆる青刈り(青米の占める割合が高い時に収穫してしまうこと=登熟度70%前後)をしてしまうと、うまみや風味がない米になる場合が往々にしてあります。
昨年は7月に入り、長雨が続いたことと台風の影響により登熟しないまま倒れてしまいました。やはり、よりよい登熟にはなんといっても好天が一番必要です。
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